桜を求めて岡山ツー(二日目)

2009年4月12日(晴)


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津山のビジネスホテルに1泊
昨日の疲れもなく朝6時に起床しました。
(空調が効いていて暑かった)

身支度をし7時に出発です。
この時間はまだ肌寒く一枚多めに着てます。


今日もいい天気のようですね。
久世・勝山を通り国道181号線を西へ
山間を快走できる気持ちのいい道です。


この道は出雲街道なんですね。
昔から使われた道らしくアップダウンの少ない道でした。


川沿いの桜も満開です。

1時間ほどで新庄に到着
昨日寄れなかった所に到着しました。


それがここ、がいせん桜
旧街道沿いの宿場町です。


道の左右に水路が流れています。


花も満開で実に綺麗でした。





朝早いのにすでに花見に沢山の人が歩いています。



旗本の宿など当時の街並みを残しています。



水が豊富なようで水路に迂回路を作ってありました。
当時は生活用水だったのでしょうか?
街道には水を汲める様にもなっていました。


迂回させたところに鯉を飼っています。



ようやく、桜と出店よく似合いますよね!



国道181・180・183号線と繋いで走ります。
この道も気持ちのいい快走路でした。
信号・車も少なくノンビリ走ります。


途中、国道314号線に右折します。
山間のゆるい峠を楽しみながら走ると?


見えてきました。おろちループです。





ここのループは大小2つのループなのです。
途中で、自分がどこを走っているか分からなくなります。(笑)

ループを抜けるとここに寄ります。


出雲坂根駅ですね。


鉄チャンなら御存知のスイッチバックのある駅です。



このように2回スイッチバックを繰り返し
急な勾配を越えていくのですね。



この駅にもう一つ有名なのは
たぬき水と呼ばれる延命の水です。

今では国道沿いに延命水の水汲み場が出来てました。
沢山の人がポリタンクを持って汲んでいました。

他にも国道沿いにたぬき水がありました。
こんなにあるとありがたみがないですね。(笑)


駅方面のスイッチバック


反対ですね
左は出雲方面へ
右の線路はスイッチバックへ行きます。

ここからすぐ近くに奥出雲たたらと刀剣館に寄ってみます。

ヤマタノオロチが歓迎してくれます。
誰かのブログで紹介してましたよね?


砂鉄を採取していた船です。



ここは、入場料を払って入るのですが
撮影禁止でした。
中はたたらで玉鋼の作り方や
刀剣が展示してありました。

今日は刀鍛治が来て実演してましたが
別料金とのことなの遠慮しました(笑)。

近くの絲原記念館に行って見ましたが
バスが多く、時間も掛かりそうなのでパス。

国道432号線を南下


たたら角炉伝承館に来ました。


立派な施設なので人を探すがいません。(^^;)
どうやら、見学は無料のようです。
自分で明かりをつけて回っていいようです。


角炉の砂鉄やインゴットなどが有りました。


角炉構造の説明ですね
よく読んでも今一分かりませんが(^^;)


角炉です。
配管が鋳造ですね。
新しいの作りが分かりますね。
ここは1階部分で

地下に精製した鉄をインゴットにする仕組みになっています。

配管が5本反対側にも5本あります。
ここから空気を送り込み
脱炭(砂鉄から炭素を抜くこと)
する仕組みのようですね。


ここから精製した鉄を型に流し込んでいたようです。。



この辺りはたたらが盛んだったようで
点在して残っているようですね。



これは先程の配管に空気を送る装置です。

水車を利用してクランクで左右の吹子(フイゴ)を
動かしていたようですね。


大きな吹子です。
これなら、炉を高い温度に保つことが出来たでしょうね!


ここは無料の上、資料も沢山在りいいところでした。

すぐ近くも県道38号線を西へ


川沿いの桜並木が綺麗です。
広島に入ってから雲が出てきましたが
まだ降る気配はないようですね。

まずは、鉄の歴史博物館を探しますが
見つからず??



次の山内の資料館へ
ここも見ての通り人の気配がありません。
勝手に入って明かりをつけるようになってました。



有名人の写真やN〇Kの番組に紹介された
イロイロ書いてあります。


これは、様々な種類の木と木炭のサンプル



たたら用の木炭の作り方かな?
たたら用の木炭は高い温度が必要な為
完全に炭にしない木炭を作ったそうです。


当時の釘や馬蹄ですね。

ここから下の部落に降りていくと
菅谷たたらがあります。

古いたたら場ですね。


桂の木も大きいです。



菅谷高殿です。
日本で唯一現存するたたら場です。
1751年から創業170年間たたらをしていた場所です。


中に入ると抱き合わせたような柱があり
真中の屋根の高い所に炉が据えられています。


真中の台形が炉で左右から空気を送るようになっています。



炉の中ですね。
ここに木炭を敷詰め火を入れて
上から砂鉄を撒き溶解し極めて純度の高い鉄を精製するのです。
穴から融けた鉄を取り出すのですね。
取り出した鉄の塊をヒ(けら)と言います。


ここから空気を送ったそうです。


空気が均一に行渡るように
19本に分菅しています。
反対側にも同じ物があります。


たたら場を分担していたようで
村下(むらげ)・炭焚等の役があったようです。
村下がたたらの監督をしていたようですね。


ここには砂鉄を置いていたようです。

あと、炭置き場などもありました。



鉄池といい、出来上がったヒをこの中に入れて
冷やしていたようです。

物によっては、自然冷却もあったそうなので
どういう使い分けをしたのでしょうね?



大どう場と呼ばれるところです。



中に入ると巨大な分銅を水車で巻き上げ
出来上がったヒ塊をたたき割っていたようです。


下の受けも鉄の塊ですね。



1貫が約3.75kgですから
分銅 500貫=約1.8t
ヒ塊 1000貫=約3.7t
です。



近くには川が流れていて、これは橋のようでした。
私には渡れませんが(笑)


面白い壁だな?近づくと


このような溝が
水車があったようですね。



中に入ると小どう場がありました。
40貫=150kgに分けたヒをさらに割り
玉鋼や銑(ずく)に分けていたようです。
ちなみに、玉鋼は1級〜3級に分けられて
銑はクズと思っていいのかな?



当時のたたらの作業道具が展示してありました。


農具に似た感じですね。(笑)


この建物も古いらしく200年以上経っているそうです。
雨漏りがするようでバケツがオブジェのように


四角四面のキッチリした作りですね。


分別の作業場です。


倉ですね。昔は白壁だったのでしょうか?


撮影ポイントがありました。
日本の原風景のようですね。

たたらのいい場所とは
土・砂鉄・水だそうで
土は炉を作るのに1番大事な条件だそうです。

たたらの事を簡単には知っていましたが
いい勉強になりました。

まだ、時間があるので
県道40号線を西に走ります。


三瓶山を1周してみます。



定めの松ですね。



広い所に続く道気持ちがいいです。
北側は峠 南側は高原の雰囲気でした。



山の裾に沿って桜が点在してますね。


鳥取・島根でよく見るこれ?
地下水を出す所なんですね。
冬に道路凍結防止のスプリンクラーでいいのかな?

ガソリンを補充したいのですが
田舎なので休み(^^;)
国道375号線を南下します。


桃と桜が満開
同じ時期に満開とは、気候がおかしいですよね!

ガソリンを満タンにして
高速の側道をノンビリ西へ


道の駅 北の関宿安芸高田で休憩


昔の関所跡のような作りですね。


小腹が空いたのでウコンを練り込んだ麺の
ながいきラーメン 醤油を食べた。
麺はウコンが入っているようだが、癖は無い
スープはダシが効いていて美味しかったです。

夕方になりつつあるので
多めに着込んで高田ICから高速に乗ります。

吉和辺りから道路が濡れている?
今回天気がいいので、カッパは非装備である(^^;)
心配しつつ走ったが、降られることはなかった。

鹿野SA休憩・ハーレーのライダーと話すと
雨に降られたとの事、運が良かったようです。(^O^)

途中、給油が必要かとも思ったがどうにか
帰れそうなので一気に九州へ


関門海峡を渡ります。
いつも東から帰って来るときは
ここを渡ると、着いた気分になる!(笑)
(まだ、1時間掛かるのに!)



夕日が山に沈む頃に、自宅に到着

二日間よく走り回ったものだ!
ミスコース・災難もあったが
天気もよく気持ちのいいツーリングだった。
桜も沢山堪能できた!
これで今年の桜は見納めです。
(今年ほどいろんな桜を見て回ったのは初めて)



走行距離 534km(高速266km)


二日間
総走行距離 1507km(高速677km)

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